自炊の小ワザ集

自炊小ワザ集と題しましたが、小ワザを並べるだけでは書きにくいので、よく作るものぐさ太郎向けの料理を紹介しつつ小ワザをはさんでいきたいと思います。東方要素はあります。

野菜炒め

たまに大量の野菜炒めを食べたくなるときがあると思います。草食動物恥知らず。

油を引いたフライパンに野菜を入れる前に、油に直接塩を入れます。するとシャキシャキの野菜炒めができます。

浸透圧を考慮して塩は最後に入れるべきだと聞いたことのある人がほとんどだと思います。しかし、野菜を炒める間の短時間で、しかも味付け程度の希薄な食塩水による浸透圧で抜ける水分なんてたかが知れています。実際この記事を書くにあたって、塩を入れるタイミングのみ変え同量のもやしを2分炒めましたが食感に差異は認められませんでした。

野菜炒めがシャキシャキでなくなる一番の原因は加熱のしすぎです。あとから塩を入れる場合、塩を取り出ししょっぱくなり過ぎないよう慎重に加え、さらに全体に塩味を行き渡らせるのは意外と時間がかかります。そのため早めのタイミングで加塩フェーズに移らなければなりませんがこれを見極めるのは難しいです。大抵もたもたして失敗、しなしなピカチュウが出来上がります。

それならはじめから油に塩を加えておけば、味見しながら一番美味しいタイミングで火から下ろせるので、加熱しすぎることはありません。

ちなみに塩を入れると書きましたが、塩だと不味いので私は代わりに鶏ガラを入れています。

パスタ


レトルトパスタソースにハマるのは一人暮らしの誰しもが通る道だと思います。私もその一人でしたが濃くてしつこいので飽き、結局素朴で簡単なパスタソースに落ち着きました。レシピを書きます。

パスタを茹でるとき、塩をドバっと入れるとよいです。家で作るパスタソースは市販のソースほど味が濃くないのでパスタ自体に太い味を付けると美味しくなります。

茹で上がったら、パスタを別の所に移し、茹で汁を茹でた鍋(深底フライパン)に少し残しておきます。(私の家のコンロは一口なのでパスタを茹でた後ソースを作ります。)そこにオリーブ油、にんにく、鷹の爪、適当な具材(キャベツ、水を切ったサバ缶など)を入れ火が通ったらパスタを戻します。茹で汁を残しておくことで旱魃パスタが出来上がることがなくなり、また茹で汁によっておおよそ味がついています。味が足りなかったらコンソメとかめんつゆとかをちょっと入れます。

適当な具材としてベーコン、トマトなどを入れるときやケチャップで味付けしてナポリタンっぽくするときは茹で汁を鍋ではなく別の皿に残し、必要に応じて少しずつ戻していくと美味しいです。

麻婆豆腐

手軽、たくさん作れる、美味いの三拍子が揃った自炊の王様です。

もちろん麻婆豆腐のもとを使うのですが、豆腐を湯通しすると味がよう染みて豆腐の崩れていない美味しい麻婆豆腐に大変身。しかも湯から水を沸かせば調理時間もそんなに変わりません。どちらにしろ冷たい豆腐を温めなければならないからです。

私はひき肉が入っていないタイプの麻婆豆腐のもとにひき肉とネギを多めに入れていっぱい気持ちするのが好きです。

トマトソース

簡単に作れ、そんなに時間もかからず、たくさん作って保存でき、さらに何にかけても美味いので個人的にカレーの上位互換だと思っています。レシピを書きます。

オリーブ油、にんにく、鷹の爪を炒め、その後玉ねぎ、豚肉orシーチキンとかを入れ、火が通ったときに(1)やる気があればカットトマトとコンソメを入れて煮込みます。気が済むまで煮たら塩、コショウで味を整えて完成です。(1)の時点でやる気が100%を切っていたらケチャップを入れ茹でておいたパスタを戻しナポリタン亜種にします。

最近までチューブにんにくを使っていたのですが、粒のにんにくの旨さに気づいてしまいました。包丁で潰してから細かく切り、フライパンを熱する前に油に入れるようにしています。う〜ん、最高!

魚の擬ホイル焼き

魚を調理するのは高い地力が必要に思えるかもしれませんが、そんなことはありません。

じゃがいも、玉ねぎ、きのこなどをフライパンに敷き詰めその上に鮭とかの切り身をのせ、酒、(塩)、コショウ、マヨネーズをかけてアルミホイルで上からできるだけみっちり蓋をして加熱します。アルミホイルのおかげで魚のうま味が野菜によう染みますが、同時に思考盗聴もできなくなるので火が通ったかは勘で判断します。

やきそば

主食にもおかずにもなる頼れるディアルガです。バイトなどで帰るのが遅くなったときによく作ります。

先述の理由により早めに麺を投入すると野菜がしなしなになりません。加薬は全部使うとしょっぱいです。

まるちゃんのやつが好き。

無名の炒め物

これを作ることが一番多いです。
肉と野菜を炒めてその日の気分で調味します。

酒、みりん、砂糖、醤油、味噌から適当に組み合わせて味付けします。鶏ガラをベースにしてもいいです。にんにくとか生姜を入れてもいいです。カレー粉に頼ってもいいです。

焼肉のタレで炒めても美味しいですが濫用すると飽きます。

にんじん、じゃがいもは薄く切れは別途レンジでチンする必要はないです。

慣れると自分の味覚のツボを的確に抑えた味を作り出せます。これを大量に食べられるのが自炊の一番のメリットだと感じています。

コツは味見しながら少しずつ調味料を入れることです。

余談ですが、幸腹グラフィティという作品で一人暮らしの主人公が、自分のために作るご飯は美味しくないと感じていていて、高校の時の私はこれを危惧していましたが、手抜き料理を作っている限りそういったことはありませんでした。

卵は腐らない

賞味期限を半年過ぎた卵でも美味しく食べられます。(体験談)生食はやめたほうがいいと思います。

これを知っておけば賞味期限付近の卵を消費しようと無理に料理に投入し、味が卵で支配されぼやけるのを防げます。幻想郷では賞味期限に囚われてはいけないのですね!

まな板で野菜以外を切らない、仕方なく切るときはラップを敷く

油が付くと洗うのがめんどくさいです。料理が完成した段階で台所の原状復帰が完了していることが大切です。

おわりに

料理の質を最大化するのではなく、満足度を一定以上にする制約のもとで手間を最小化するよう心がけると自炊を気持ちよくinできると思います。


おしまい